昔書いたやつを書き直したやつです。 手抜きって言わないでください>< -------------------------------------------------------------- 「ふぅ……やっぱし仕事の後の一服は格別だな」 自転車に乗りながら、つぶやく。 俺はいつも仕事が終ると、葉巻を吸う。タバコじゃなくて葉巻。 敏腕刑事みたいで格好良いだろ? それにしても、最近仕事が少なくて困ってる。 みんな蓄えがないというか、貧しいというか。この不景気の中俺みたいな職業は 儲からないとつくづく思う。 さて、次の仕事は来週くらいかな…葉巻の火を消し俺は帰路に着いた。 ――仕事の日。俺は仕事上夜に家を出る。持ってくものは仕事道具が入ってるウェストポーチのみ。  仕事場近くの道路に俺を待っていると思われる。いや、俺を待ち構えてる制服を着た集団がいた。 「あいつらまたいるのかよ…」 毎回毎回ご丁寧にありがたい。というか少し迷惑なくらいだな… しょうがないので俺はあらかじめ調べておいた勝手口から仕事場に入る。 俺の仕事場にもやつらは人をまわしていた。数は一人…外で俺をしとめるつもりだったのかな…? 「ここはひとつ…あの方法でいくか…」 俺は辺りを見回し人がいない事を確認し 「よぉ…元気か?」 男の方を叩きそっと耳元で囁く。 「ん?もしやお前…ッ!!」 男が叫ぼうとした瞬間、俺はすばやくヒザカックンをくりだす! そして男の体制が崩れた瞬間、すばやく床に倒し持っていたロープで手際よく縛る。 男は抵抗する事もできずあっさりと縄目にかけられてしまった。 個人的には最初のヒザカックンがミソ。童心を忘れてない上に中々有効な方法だと思う。 そんな自分の腕の良さに酔いつつ、俺は仕事を始める。制服の男たちを避けつつ俺のデスクへ。 デスクの上にある、鍵つきの箱の鍵を軽々と開け、鼻歌まじりに中にある物品を持ってきていたミニ熊手で袋に流し込んでいく。 「いたぞ!!あそこだ!!」 暗いオフィスに響く声。ついに見つかっちまったか… 「まて流班!!!今日こそ捕まえてやるぞ!!」 タバコをくわえている男が、部屋に乗り込んできた。 「毎回毎回、ご苦労さん!」 俺はポケットから煙玉を取り出し床に叩きつける。 「それは前回と同じで煙…だ…あ、あ…れ?」 詰めが甘いな。今回は睡眠効果もついてるんだぜ。 「もう俺の仕事の邪魔するなよな」 タバコをくわえつつ寝ている男につぶやき、俺はそこら辺にある自転車を盗み家に帰る。 鼻歌を歌いつつ、葉巻に火をつけた 「な、敏腕刑事みたいで格好良いだろ?」                終